半世紀を超える
日本女子ソフトボールの歴史。
苦難の時期を乗り越え、
レジェンドたちが
築き上げてきた栄光を誇りに
2022年春、
日本女子ソフトボールリーグは
JD.LEAGUEとして生まれ変わります。
第1回から参加のトヨタ自動車、シオノギ製薬
1968年に6チームでスタートした日本女子リーグ。当初は「春季リーグ」、「秋季リーグ」の名で春と秋にリーグ戦を行っていた。第1回の参加チームにはトヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)、塩野義製薬(現シオノギ製薬)の名が。チーム数の増加にともない72年からは2部制となり、上位リーグ「日本女子リーグ」、下位リーグ「日本実業団女子リーグ」に分かれる。そして、 83年より1部リーグ、2部リーグに分かれてそれぞれ覇権を争う。倉敷紡績安城が82年に4連覇を果たすなど、強さを誇った。
第1回 (1968)
第2回 (1969)
第3回 (1970)
第4回 (1971)
第5回 (1972)
第6回 (1973)
第7回 (1974)
第8回 (1975)
第9回 (1976)
第10回 (1977)
第11回 (1978)
第12回 (1979)
第13回 (1980)
第14回 (1981)
第15回 (1982)
第16回 (1983)
最高殊勲選手賞 : 作元 貴子(高島屋大阪店)
最優秀投手賞 : 金丸五百子(高島屋大阪店)
最優秀打撃賞 : 伊藤 昌代(倉敷紡績安城)
ベストナイン
第17回 (1984)
最高殊勲選手賞 : 菊地 英子(トヨタ自動車)
最優秀投手賞 : 星野 博子(トヨタ自動車)
最優秀打撃賞 : 菊地 英子(トヨタ自動車)
ベストナイン
第18回 (1985)
最高殊勲選手賞 : 松本恵美子(日本精工石部)
最優秀投手賞 : 吉田美恵子(日本電装)
最優秀打撃賞 : 平川 悦子(日本電装)
ベストナイン
第19回 (1986)
最高殊勲選手賞 : 吉村ちはる(日本電装)
最優秀投手賞 : 池田 紀子(日本電装)
最優秀打撃賞 : 松本 直美(ユニチカ垂井)
ベストナイン
第20回 (1987)
最高殊勲選手賞 : 一場 真澄(太陽誘電)
最優秀投手賞 : 渡辺 圭子(太陽誘電)
最優秀打撃賞 : 宮内由美子(太陽誘電)
ベストナイン
第21回 (1988)
最高殊勲選手賞 : 渡辺 圭子(太陽誘電)
最優秀投手賞 : 一場 真澄(太陽誘電)
最優秀打撃賞 : 中田 まり(太陽誘電)
ベストナイン
第22回 (1989)
最高殊勲選手賞 : 中田 まり(太陽誘電)
最優秀投手賞 : 一場 真澄(太陽誘電)
最優秀打撃賞 : 栗原のり子(日立高崎)
ベストナイン
新鋭の太陽誘電が3連覇
1985年に、日本精工石部(現日本精工)が初優勝に輝く。翌86年には日本電装(現デンソー)が初Vと群雄割拠の時代が続いた。しかし、ここで新勢力が表れる。84年創部の太陽誘電が1部昇格1年目の87年にいきなり初優勝を果たすと、88年、89年と3連覇の偉業を達成。当時の太陽誘電には、投手では一場真澄、渡辺圭子、打者では 中田まりなど、全日本クラスの選手がそろっていた。
日立高崎、初優勝!
1990年に宇津木妙子監督率いる日立高崎が初優勝を飾る。 最終節で日立高崎との直接対決に2敗した太陽誘電は4連覇ならず。しかし翌年、優勝旗は再び太陽誘電のもとに。この時期、 絶対的な王者として君臨していた同チームは92年、93年もリーグを制し2度目の 3連覇を達成。のちに96年アトランタ五輪の代表となる、渡辺正子、山路典子、安藤美佐子といった新たなスターも生まれた。また、93年にはアメリカからミッシ ェル・スミス(元アメリカ代表)が来日し、翌年に豊田自動織機を初優勝に導いている。
第23回 (1990)
最高殊勲選手賞 : 安藤 弘美(日立高崎)
最優秀投手賞 : 安藤 弘美(日立高崎)
最優秀打撃賞 : 菊池 奈美(トヨタ自動車)
ベストナイン
第24回 (1991)
最高殊勲選手賞 : 中田 まり(太陽誘電)
最優秀投手賞 : 渡辺 正子(太陽誘電)
最優秀打撃賞 : 井上真由美(日本電装)
ベストナイン
第25回 (1992)
最高殊勲選手賞 : 渡辺 正子(太陽誘電)
最優秀投手賞 : 渡辺 正子(太陽誘電)
最優秀打撃賞 : 安藤美佐子(太陽誘電)
ベストナイン
第26回 (1993)
最高殊勲選手賞 : 渡辺 正子(太陽誘電)
最優秀投手賞 : ミッシェル・スミス(豊田自動織機)
最優秀打撃賞 : 小林 良美(日立高崎)
ベストナイン
第27回 (1994)
最高殊勲選手賞 : ミッシェル・スミス(豊田自動織機)
最優秀投手賞 : ミッシェル・スミス(豊田自動織機)
最優秀打撃賞 : 任 彦麗(日立高崎)
ベストナイン
第28回 (1995)
最高殊勲選手賞 : 宇津木麗華(日立高崎)
最優秀投手賞 : 渡辺 正子(太陽誘電)
首位打者賞 : ミッシェル・スミス(豊田自動織機)
ベストナイン
第29回 (1996)
最高殊勲選手賞 : ミッシェル・スミス(豊田自動織機)
最優秀投手賞 : 渡辺 正子(太陽誘電)
首位打者賞 : 木田 京子(日立ソフトウェア)
ベストナイン
第30回 (1997)
最高殊勲選手賞 : 藤井由宮子(日立高崎)
最優秀投手賞 : 王 麗紅(日通工)
首位打者賞 : 小林 良美(日立高崎)
ベストナイン
第31回 (1998)
最高殊勲選手賞 : ミッシェル・スミス(豊田自動織機)
最優秀投手賞 : リサ・フェルナンデス(トヨタ自動車)
首位打者賞 : 梨羽真由美(トヨタ自動車)
ベストナイン
第32回 (1999)
最高殊勲選手賞 : ミッシェル・スミス(豊田自動織機)
最優秀投手賞 : ミッシェル・スミス(豊田自動織機)
首位打者賞 : ミッシェル・スミス(豊田自動織機)
ベストナイン
豊田自動織機、日立高崎2強時代の幕開け
日立高崎が頂点に立った1995年は、シーズン途中に日本国籍を取得した任彦麗(日立高崎)が宇津木麗華の名でMVPを受賞。アトランタ五輪が開催された翌96年は、金メダル投手のミッシェル・スミスを擁する豊田自動織機が2年ぶり2度目のVに輝いた。以降、日立高崎と豊田自動織機の2強時代が長く続いていくことになる。その一方で、96年から99年にかけてシオノギ製薬が3度決勝トーナメントに進出するなど存在感を放った。
2000年は日立ソフトウェアが初栄冠!
シドニー五輪が開催された2000年は、銀メダリストの石川多映子を擁する日立ソフトウェア(現日立)が初栄冠に輝く。01年には上野由岐子が日立高崎に入団。同年に10勝3敗、 防御率 0.79で新人賞を受賞すると、02年には優勝投手に輝きリーグMVPを受賞。また、オーストラリア代表投手のメラニー・ローチを獲得したミキハウスが01年、02年と2年連続で決勝トーナメントに進出。その一方で01年に廃部となった大徳をチームごと引き受けたレオパレス21が02年に日本リーグに参入。04年には決勝トーナメント進出を果たす。
第33回 (2000)
最高殊勲選手賞 : 石川多映子(日立ソフトウェア)
最優秀投手賞 : ミッシェル・スミス(豊田自動織機)
首位打者賞 : 来條 美穂(日立ソフトウェア)
ベストナイン
第34回 (2001)
最高殊勲選手賞 : ミッシェル・スミス(豊田自動織機)
最優秀投手賞 : ミッシェル・スミス(豊田自動織機)
首位打者賞 : ミッシェル・スミス(豊田自動織機)
ベストナイン
第35回 (2002)
最高殊勲選手賞 : 上野由岐子(日立高崎)
最優秀投手賞 : ミッシェル・スミス(豊田自動織機)
首位打者賞 : 堀口 栄子(豊田自動織機)
首位打者賞 : 小林 良美(日立高崎)
ベストナイン
第36回 (2003)
最高殊勲選手賞 : 上野由岐子(日立&ルネサス高崎)
最優秀投手賞 : ミッシェル・スミス(豊田自動織機)
首位打者賞 : 新海 直子(日立ソフトウェア)
ベストナイン
第37回 (2004)
最高殊勲選手賞 : ミッシェル・スミス(豊田自動織機)
最優秀投手賞 : 上野由岐子(日立&ルネサス高崎)
首位打者賞 : 伊藤 良恵(日立&ルネサス高崎)
ベストナイン
第38回 (2005)
最高殊勲選手賞 : 上野由岐子(日立&ルネサス高崎)
最優秀投手賞 : ミッシェル・スミス(豊田自動織機)
首位打者賞 : 森本 絵美(大鵬薬品)
ベストナイン
第39回 (2006)
最高殊勲選手賞 : ミッシェル・スミス(豊田自動織機)
最優秀投手賞 : 上野由岐子(日立&ルネサス高崎)
首位打者賞 : 山田 恵里(日立ソフトウェア)
ベストナイン
第40回 (2007)
最高殊勲選手賞 : ミッシェル・スミス(豊田自動織機)
最優秀投手賞 : 上野由岐子(日立&ルネサス高崎)
首位打者賞 : 狩野亜由美(豊田自動織機)
ベストナイン
第41回 (2008)
最高殊勲選手賞 : 上野由岐子(ルネサス高崎)
最優秀投手賞 : 上野由岐子(ルネサス高崎)
首位打者賞 : 山田 恵里(日立ソフトウェア)
ベストナイン
第42回 (2009)
最高殊勲選手賞 : 上野由岐子(ルネサステクノロジ高崎事業所)
最優秀投手賞 : 上野由岐子(ルネサステクノロジ高崎事業所)
首位打者賞 : ナターシャ・ワトリー(トヨタ自動車)
ベストナイン
レオパレス21が一時代築く
豊田自動織機とルネサス高崎の2強時代が続く中、2004年のミキハウスの廃部にともないメラニー・ローチを加えたレオパレス21が虎視眈々とトップの座を狙う。07年には4度目の決勝トーナメントで2度目の決勝進出。また、08年にはデンソー、 09年にはトヨタ自動車が1994年の決勝トーナメント制導入以来、初めて決勝トーナメント進出を果たす。そして、08年のミッシェル・スミス引退とともに、豊田自動織機、ルネサス高崎の2強時代は終わりを告げる。 09年にはシーズン終了後にレオパレス21の廃部が決定。
トヨタ自動車、
ルネサスエレクトロニクス高崎の2強時代
2009年にモニカ・アボット、ナターシャ・ワトリー(ともにアメリカ代表)を加えたトヨタ自動車が、翌10年に26年ぶりの優勝を果たす。エースのアボットは決勝の日立ソフトウェア戦で史上2人目の完全試合達成。ちなみに、当時の日立ソフトウェアには山田恵里、馬渕智子、西山麗といった、北京五輪メンバーが所属していた。12年には決勝トーナメント制となって以来、初の3連覇を達成し、トヨタ自動車とルネサスエレクトロニクス高崎 (15年からビックカメラ高崎)の2強時代が続く。
第43回 (2010)
最高殊勲選手賞 : モニカ・アボット(トヨタ自動車)
最優秀投手賞 : モニカ・アボット(トヨタ自動車)
首位打者賞 : ナターシャ・ワトリー(トヨタ自動車)
ベストナイン
第44回 (2011)
最高殊勲選手賞 : モニカ・アボット(トヨタ自動車)
最優秀投手賞 : モニカ・アボット(トヨタ自動車)
首位打者賞 : 山田 恵里(日立ソフトウェア)
ベストナイン
第45回 (2012)
最高殊勲選手賞 : モニカ・アボット(トヨタ自動車)
最優秀投手賞 : モニカ・アボット(トヨタ自動車)
首位打者賞 : メーガン・ウィギンズ(デンソー)
ベストナイン
第46回 (2013)
最高殊勲選手賞 : 上野由岐子(ルネサスエレクトロニクス高崎)
最優秀投手賞 : モニカ・アボット(トヨタ自動車)
首位打者賞 : 森 さやか(ルネサスエレクトロニクス高崎)
ベストナイン
第47回 (2014)
最高殊勲選手賞 : 鈴木 美加(トヨタ自動車)
最優秀投手賞 : 山根佐由里(トヨタ自動車)
首位打者賞 : 鈴木 美加(トヨタ自動車)
ベストナイン
第48回 (2015)
最高殊勲選手賞 : 上野由岐子(ビックカメラ高崎)
最優秀投手賞 : モニカ・アボット(トヨタ自動車)
首位打者賞 : 山田 恵里(日立)
ベストナイン
第49回 (2016)
最高殊勲選手賞 : 藤田 倭(太陽誘電)
最優秀投手賞 : 濱村ゆかり(ビックカメラ高崎)
首位打者賞 : ナターシャ・ワトリー(トヨタ自動車)
ベストナイン
第50回 (2017)
最高殊勲選手賞 : 上野由岐子(ビックカメラ高崎)
最優秀投手賞 : 上野由岐子(ビックカメラ高崎)
首位打者賞 : 山本 優(ビックカメラ高崎)
ベストナイン
第51回 (2018)
最高殊勲選手賞 : モニカ・アボット(トヨタ自動車)
最優秀投手賞 : モニカ・アボット(トヨタ自動車)
首位打者賞 : 塚本 智名(トヨタ自動車)
ベストナイン
第52回 (2019)
最高殊勲選手賞 : 數原 顕子(シオノギ製薬)
最優秀防御率賞 : モニカ・アボット(トヨタ自動車)
首位打者賞 : 石川 恭子(トヨタ自動車)
ベストナイン
第53回 (2020)
最高殊勲選手賞 : 山崎 早紀(トヨタ自動車)
最優秀防御率賞 : ジェイリン・フォード(Honda)
首位打者賞 : 山崎 早紀(トヨタ自動車)
ベストナイン
第54回 (2021)
最高殊勲選手賞 : 後藤 希友(トヨタ自動車)
最優秀防御率賞 : 濱村 ゆかり(ビックカメラ高崎)
首位打者賞 : 山田 恵里(デンソー)
ベストナイン
新勢力登場も、ビックカメラ高崎、トヨタ自動車の双璧崩せず
2015年にはHondaが初めて、16年には日立が5年ぶりに決勝トーナメント進出を果たした一方で、16年に豊田自動織機が決勝トーナメント制導入以来初めて4強入りを逃してしまう。また、藤田倭、尾﨑望良のダブルエースを擁する太陽誘電が16年、17年と2年連続で2位に、ジェイリン・フォード、アリー・カーダら投手陣の活躍と打力向上で勢いづくHondaが19年、20年と2年連続で2位に輝くなど、4強の勢力図に大きな変化が見られた。しかし、ビックカメラ高崎、トヨタ自動車の双璧を崩すチームはいまだ現れていない。来春の新リーグ創設を受けて節目となる今年、頂点に輝くのはどのチームか。
協力:ソフトボール・マガジン
第54回日本女子ソフトボールリーグ決勝トーナメント会場で、54年間の歴史を振り返る特別展示企画を開催します。また、2022年春に開幕を迎えるJD.LEAGUEのスペシャルムービーも放映予定です。どうぞお立ち寄りください。
日時: 2021年11月6日(土)・7日(日)両日ともに8:30 開場~試合終了まで
場所: 福島県営あづま球場内 コンコース中央 JD.LEAGUE特設ブース
第54回日本女子ソフトボールリーグ
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